10代の頃に一生使えるギターが欲しいと思って買ったSuhr Modern。
とにかく良いギターが欲しいと思いインターネットで色々リサーチした結果Suhrにたどり着きました。
当時Suhrを買うお金なんて無かったので親に渡されていたクレカで勝手に買いました(屑)。
その後10年経った現在でもメインギターとして使い続けています。本当に一生使えるギターでした。
僕の使っているギター「Suhr Modern」のスペック全貌
Suhrはオーダー出来るブランドなので様々なスペックのものが出回っています。
僕の使っているのはオーソドックスな仕様のものです。現在販売されている「J Select Modern Plus」「MODERN PLUS」に近いです。
ボディシェイプ: | Modern |
ボディ材: | Basswood、2-Piece |
ボディトップ材: | Flame Maple、2-Piece、3/16″ |
ネック材: | Maple |
指板材: | Pau Ferro |
ネックシェイプ: | Modern Eliptical .800″-.850″ |
指板 R: | 10″-14″ Standard Roll |
フレット: | 24、Stainless Steel、Jumbo |
ナット: | 1.650″、Tusq、White |
ヘッド: | Original |
ブリッジピックアップ: | SSH Plus、Bridge、Black |
ミドルピックアップ: | None |
ネックピックアップ: | SSV、Neck、Black |
コントロール: | Volume、Tone |
ペグ: | Suhr Locking、Chrome |
ブリッジ: | Gotoh 510 2 Post、Solid Saddles、Steel Block、Chrome |
黒のフレイムメイプルトップが選んだ決め手
黒の鮮やかなフレイムメイプルトップに惹かれたのがこのギターを選んだ決め手です。
今でこそメイプルトップに黒を使ったギターが出回っていますが当初はメイプルトップと言えば青と暖色系ばっかりで黒なんて全然ありませんでした。
黒でも黒すぎず灰色すぎず丁度よい塩梅。木目がよく見えているのもグッド。
黒という色は無難な色なのでこの先飽きたりすることも無いのもポイントです。
24フレットあるギターで最高峰
22フレットギターだったら良いギターなんていくらでもあってそれこそ国産でも良いのが沢山あります。しかし24フレットギターで良いギターというと途端に選択肢が少なくなります。24フレットギターって22フレットギターにそのままフレット足しただけの何も考えられてないギターが多いです。
Suhr Modernはその辺考えられていて24フレットでもちゃんと鳴るように設計されています。
Suhrの魅力。使っていて良いと感じたポイント
Suhrの魅力は簡単で「弾きやすい!」事と「音が良い!」事です。
特出すべきはネックのフィーリング。とにかく弾きやすい
初めて弾いた時から、思わず「Awesome!」って声が出てしまうほど感動しました。
同時期にPRSのCustom24を使っていたのですがそれよりも圧倒的に弾きやすく感じました。
とにかくストレスフリー。引っ掛かりを全く感じさせないです。
Suhrはネックに拘っていると言われていますが、素人でも触った瞬間その良さを感じる事が出来ます。
音がとにかく綺麗
とにかく音が綺麗。
24フレットに2ハム仕様とどう考えても歪ませて使うようなギターですが僕のSuhrはクリーン系の音が魅力的です。綺羅びやかという表現がぴったりな音色をしています。
コイルタップでも良い音します。クリーン用にシングルコイル乗ったストラトを持っているのですがSuhrのコイルタップの方が好きな音するので結局こっちばかり使っています。
創始者John Suhrがフェンダー出身という事もありどことなくフェンダーテイストが感じられます。
勿論歪ませた時の音も良くてクリーンからディストーションまでどこ取っても一級品の音がします。
長く使っていくんだったら軽さも重要な要素
他のギターに持ち替えたりするとSuhrの軽さを実感します。
軽いだけで手に取る回数が増え、重いだけで手に取る回数が減ります。普段よく使うギターだったら軽さも大事ば要素だと思います。
メインギターはよく手に取るので軽いだけでも嬉しいです。
試しに体重計に乗せてみたら3.2キロでした。軽いんだけど軽すぎずベストな重量かもしれません。
Suhrに限らず他のハイエンドギターも重量は軽い傾向があります。
最初から完成度が高い
ギターを買ったら色々自分の好みにセッティングしたりする事もありますが、このギターは何も弄っていません。
ピックアップを変えてないどころかピックアップの高さ調整もしたこともなく、弦高も触ってないです。強いて言えば使っている弦に合わせてオクターブ調整したぐらい。
10年経っても工場出荷状態のまま。おそらく出荷時にセッティングもしっかりされているのではないかと思います。それくらい最初から完成度の高いギターです。
Suhrを使っていて微妙だと感じたところ
誤魔化しが出来なくて弾くのが難しい
ネックは手に馴染んで弾きやすいが良い音出して弾くのは難しいギターです。
音がクリアな為か繊細でニュアンスとか表現力の幅が広いように感じます。
他のギターだと誤魔化しが効くプレイもこのギターだと誤魔化せない。
上手い人はより上手く、下手な人はより下手に聴こえるギターだと思います。
特徴がないのが特徴
つまるところ優等生的です。
僕は1本のギターで色んなサウンドをだしたいのでこれは凄く魅力的です。
色んなジャンルに対応出来ます。
例えばGibsonのレスポールでFenderのストラトっぽい音は出せなく、
逆にFenderのストラトでGibsonのレスポールっぽい音は出せないですが、
Suhrのギターはレスポールっぽい音も出せるし、ストラトっぽい音も出せます。
音は低音から高音までフラットで整ってると思います。
アンプのHighとかBassとか弄らなくてもいい感じです。
自分の作りたい音に合わせて音を変えやすいのではないかな。
特徴が無いのは良いですが、デメリットもあります。
1つは個性がない事。
個性を表現しようとしたら弾き方とか音作りとか技術が要るので難しいですね。
もう一つはソロとかでは物足りない。
整いすぎてもう少し暴れて欲しいかなって思うことがあります。
どちらかって言えばバッキングとか裏方向きのギターだと思います。
その分曲とかには馴染みやすいと思う。
Suhrというギターブランド
ブランドSuhrについてみていきます。
読みは「サー」です。英語のスペルは4文字と短いですがなんだか覚えづらくないですか?
正式名称はJS Technologies Inc(略称:JST)
John Suhr
創始者はJohn Suhrという人物です。
名前からそのままブランド名が付けられてるんですね。
カスタム系のギターはこのパターン多いらしいです。
設立は1997年と最近に出来たブランドです。設立から経っていませんが評判がよく、大きなブランドではありませんが人気があります。
アメリカのカルフォルニアで作られています。
何故か本国アメリカでよりも日本での知名度のが高い気がします。
John Suhrは元々FenderのCustom Shopのマスタービルダーってのをやってた人みたいです。(多分Fenderの高いギターを作ってた人)
これでどこかFenderライクなサウンドなのかな。
作りの良いギター
とにかく作りがいいと言われています。
FenderとかGibsonとかアメリカのギターのギターは作りが大雑把とか言われたりする事がありますがSuhrは拘って丁寧に作られています。
木材も拘っていて良質で基準を満たしたのみ使っているようです。
僕は作りについては使っていてもよくわからないです。
Gibsonとかと対して変わらないようにみえちゃいます。
エレキギターは安いギターも高いギターも音はたいして変わらなくて、値段の違いが一番現れるのが作りみたいなので気にする人は気にするかもですね。
非常に安定していて創業してから現在に至るまで殆ど同じ品質の物が供給されています。
ネックに対する拘りが半端ない
Suhrのネックは凄く手に馴染みます。
木を切ってから乾燥。
ロッドと指板を貼ってから乾燥。
加工後に乾燥。
と非常に手間がかけられています。
そのため反りに強いです。
僕の使ってるのも滅多な事じゃ反らないです。
ネックは機械で数値化されて精密に作られてるみたいなので、同じタイプのネックだったら寸分違わない握り心地なのかも。
ネックに関しては他社の追随を許さないのではないでしょうか。
ラインナップ豊富
僕の使ってるのはモダンですが他にも様々なタイプのギターがリリースされています。
・Modern
・Standard
・Classic
・Antique
などがあります。
形は固定だけど自分好みの仕様にオーダー出来る
Proシリーズ等固定スペックのものも多いですがSuhrはカスタムできます。
ボディのカラーとかの見た目や木材やネックシェイプ等が選べます。
スペックはどれを選んでもわりかしSuhrっぽい音がする気がする。
高級なギターのイメージがあるけどそんな事ないかも?
ハイエンドギターとかコンポーネントギターとか呼ばれています。
Suhrって置いている楽器屋は少ないですよね。
見かけた時50~70万ぐらいで売ってました。正気か?中古車が買える値段ですね。
Suhrに限らずですがこういった流通の少ないアメリカ等の海外製のギターは日本ではぼったくって売ってます。
これは海外の楽器屋で売られてるものを日本の楽器屋が買って売ってるからみたいです。その時に平気で10万とか20万上乗せするみたい。
で、値段が高くて高級なイメージがついたんじゃないかな。
海外の正規ディーラーを通して買った方が比較的安く買えます。
英語が出来なくても何とかなるよ。
Satinとか安めのモデルは10万円代後半で買えたりします。
でも何だかんだ結構高いかもしれませんね。
もう1本Suhr欲しいなって思ったりもしたけど、何十万もして買えないし買ってとしてもサブなのであまり使わないし贅沢。
よく出来ているギターなのでコスパは妥当なのかもですが、他に安くていいギターがあるかもです。
ギターに限らず何から何までハイクオリティー
Suhrはギターじゃなくベースもあります。
その他にも、ピックアップやエフェクター、アンプなどなど、ギターに関係するものが色々出されてます。
凄いのがどれもがクオリティ高いってこと。
エフェクターだとSuhr Riotなんかが有名ですね。
紫色の外観でディストーション系のペダルです。
サウンド結構好みな感じ。
仕様有名ギタリスト
といえばGuthrie Govan!(ガスリー・ゴーヴァン)
ガスリーはギター変態的に巧すぎる。
現代の有名ギタリストです。
僕が知ってる中では1番上手いと感じます。
現在は商業的な事情で契約をCharvelに変えてSuhrは使ってないっぽいです。
Suhrにも以前はシグネイチャーモデルが出てたけどなくなったのかな。
他にも使用アーティストにスコット・ヘンダーソン、レブ・ビーチ、マイケル・ランドウとかのギタリストがいます。
最後に
今使っているのはギターについてよくわかってない時に海外で買ったものですが、巡りあえて良かったなって思える1本です。
指板とか黒くなって使用感が出てきたかな。
重量も軽くて取り回しが楽です。
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